2010/04/06

The Littie Mermaid - San Francisco Ballet

バレエを観に行きました。日本にいる頃は、サンフランシスコにバレエ団があることも知らなかったけれど、調べてみるとスポンサーも多く、設立は1933年という由緒あるバレエ団、HPによると、"one of the three largest ballet companies in the United States" とも。どんなダンサーがいるのかと調べてみると、南米出身の人が多い。場所柄だねぇー。2010年のシーズンの演目のうち、観てみたいと思ったのは・・・ The Little mermaid !振り付けは、ドイツ・ハンブルグバレエのノイマイヤー氏。しかも、アメリカ初演というではありませんか! 

はりきってチケットを取って迎えた当日。バレエ以外に楽しみだったのは、サンフランシスコ・バレエが本拠地にしているホール "War Memorial Opera House" を見ること。"Opera House" とあるように、サンフランシスコ・オペラもココを拠点にしている。そして、"War Memorial" とあるのは、サンフランシスコ講和条約(1951年)がここで結ばれたからなのだ!


内装は重厚で、ステキです。建物自体は1932年?のもの。

席が舞台に近すぎて、全景を収めることができす(涙)
緞帳も The little Mermaid 。




特に何の準備もせず、観に行ってしまったのだけれど、途中で「はっ、人魚姫ってどんな話だったっけ?」と戸惑ってしまった~。というのも、振り付けのノイマイヤーが独自の解釈でストーリーを脚色しているから、アンデルセンの原作通りではないところもあるから。(その、アンデルセンの原作すら私は忘れてしまっていた・・・) 休憩の合間に、プログラムを読んで、ストーリーを頭に入れた。大筋は、アンデルセンのお話に沿っているけれど、新たに詩人が登場。詩人(男)が、恋人だった王子が他の女性と結婚してしまうことを悲しみ、詩人の彼を思う気持ちから人魚姫が生まれるという設定だった。
全体的にはとてもモダンな造り。衣装も、舞台装置も。途中、「黒子」みたいなのも登場して、「水中で揺れる人魚姫の衣装」などを操作していて、日本文化(歌舞伎?)の影響なのかと思ったことも。(今、調べてて初めて知った、ノイマイヤーってアメリカ人だったんだ! ドイツ人かと思っていた・・・)
人魚姫を演じたのは、Yuan Yuan Tan という方。中国人なのだけれど、手脚が長くて、表現力がすごかったー。しかも、なぜか白塗りをしていて・・・ アジア人の白塗りって顔が平坦だから、のっぺりして、ちょっと怖いよね。迫力のある人魚姫でした。