2007/11/17

矢川澄子『おにいちゃん 回想の澁澤龍彦』

澁澤龍彦は、高校生のころよく読んでおりました。
彼と結婚していた方の回想録です。

矢川澄子さんの文章はかなの多い、美しい文章でした。
澁澤への想いがまだ、かなり残っていることが、文章から感じ取れ、
読んでいてせつなくなりました。

2007/10/22

乃木神社 管絃祭

今の仕事は拘束時間が長いので、もっと仕事時間が短くなったら習いたいなー、と思っているのが「雅楽」!
といいつつ数年が過ぎ、でも、雅楽についてほとんど何も知らないので、雅楽の演奏会@乃木神社に行ってまいりました。
雅楽の演奏は、テンポはゆっくり、神々しくて、普段聴いている音楽とは全然違いました。
神事のときに演奏されるのかと思っていたら、そうでもなく、「天皇の御遊にも演奏された」と、もらったリーフレットに書いてあったので娯楽的な面もあったみたい。

舞の人の衣装ステキなので、うっとり見とれていました。鮮やかな橙色に、金で雲のようなものが刺繍されています。まるで大和絵のようですね~。
リーフレットによると、

「装束に刺繍された金鼠・白鼠や・・・・」  ん?

あれは雲ではないの? 

さらに、

「鼠に関係した曲であると思われます。・・・・・・鼠がコミカルに走り回っている様子が想像されます」

あんまり、優雅ではないような気が・・・・
舞の動きはかなりゆっくりだし、鼠が走り回っているようには見えない・・・
何より、ネズミの踊りを見たっておもしろくないよねぇ・・・

2007/10/06

永井荷風『日和下駄』

今は江戸の面影ってほとんどないけど、まだ、荷風の生きていた時代は
江戸の名残があって、面白かったに違いない。

私は、もし、自分の家を買うなら、「武家屋敷のあったところ」と決めていて、
マンションだけど夢が叶いました。
(でも江戸の面影はまったくありません・・・・)

ジョン・オシエー『音楽と病 病歴にみる大作曲家の姿』

作曲家はいろいろな病気に悩まされた、と一般的に思われているのではないだろうか。
ベートーベンは耳が聞こえなくなり、モーツァルトは若くして亡くなり、
シューマンは精神病を患い・・・・・・・

「才能には苦難がつきものなのね、みんなどんな苦労をしているのかしら?」 と思って
読んでみた。

なぜか、音楽家のカルテはよく保存されている(研究もされている)ようで、
いろいろ音楽家の病歴が紹介されてた。
当時は、医学が発達していなかったので、きちんとした
治療法が確立していなかったんんじゃないか、というのが感想。

でも、作曲家って、生きているときはお金がなくて、みんな貧乏で、生活は悲惨そうです・・・
あんなに美しい音楽を生み出しているのに!

末延芳春『荷風のあめりか』

すこし前に、大学時代の友人と都電荒川線にのった。
始発の早稲田から、終点の三ノ輪まで。
途中下車しながら、巣鴨の地蔵通り商店街(だっけ?)を歩いたり、
荒川べりで休んだり。
今までほとんど行ったことのない地域で、知らなかった東京を観てきました。

そこで、フト、東京に興味をもち、東京古地図などを眺めていた。
「古い時代の東京といえば、永井荷風が何か書いていなかったっけ」と
思い立ち、荷風について書いた本を読んでみた。

永井荷風と言えば、フランスのイメージが強いけど、実際は、フランスより
アメリカにいた時期の方が長いらしい。

2007/06/15

アーサー・M・アーベル『我、汝に為すべきことを教えん』

人間には生まれもった才能があると思う。
歌がうまいとか、絵が上手とか、話がおもしろいとか、足が速いとか。

この本は、「作曲家が曲を作るときに、神から霊感を受けて作曲をする」ということを
インタビューで何人かの作曲家からきいている。
インタビューされているのは、ブラームス、R・シュトラウス、プッチーニなど。

つまり、作曲には才能が必要ってことみたい。
音楽って、そうだよね、何よりも大切なのは才能。
いくら努力したってできないものはできない。
あ~、才能のある人がうらやましいっ。

マツコ・デラックス『アタシがマツコ・デラックス』

GWのある日、昼間のワイドショーを久しぶりに見ていると、
TVの画面に、見たことのない人がいる。
まず、とても太っている。
首はない、デブそのもの。体全体が円い。石ちゃんより太っている。
で、化粧が濃い。 でも、女? にしては太りすぎ。
喋る声は、オトコ! 

それが、マツコ・デラックスだった。

2007/06/14

奥野修司『心にナイフをしのばせて』

犯罪被害者の家族のおはなしです。

高校生の息子が同級生に殺されました。
その後家族は、どのような人生を送ったのか追跡しています。
その事件が起きたのは1963年。

被害者の家族は、その日から人生が変わってしまいました。
でも、犯人は、少年院を出た後、普通の、いや、人並み以上の人生を送っていたのです。
少年法って何を守っているのかを考えさせられました。

(最近では少年法は、一般に知られているより厳罰化しているようです)

『ハトシェプスト』山岸涼子(自選作品集)

山岸涼子といえば、『日出処の天子』だけど、エジプトものもかいていました。

山岸涼子『わたしの人形は良い人形』(自選作品集)

地元の図書館で見つけました。
山岸涼子の作品には、ファンタジー・バレエ・心霊・幼児性愛・歴史もの・・・
などいろいろなジャンルがありますが、これは心霊。
この中に収録されている、「汐の声」はかなり怖い・・・・
今まで読んだ心霊ものの漫画の中で一番怖いと思いました。
(稲川淳次?を除く)

竹宮恵子『疾風のまつりごと一』

竹宮恵子は一番好きな漫画家。
小学生の頃、『地球へ』を読んだのがきっかけかな。
そのほかには『ポーの一族』『風と木の詩』『イズァローン伝説』がお気に入り。
この話は、『ポーの一族』に似ているかな。
彼女の作品は、内容もさることながら、絵がすきなのです。