2011/06/16

黒岩重吾『落日の王子』

私が好んで読む本はやっぱり歴史関係の本が多い。小説より随筆とかノンフィクション、大学の歴史学の先生が書いたような本が好き。でも、歴史小説はたまに手にすることがある。好きな時代は古代! 古代って、残されたわずかな史料から歴史を再構築するしかないから、いろいろ想像力が働いていて面白いのです。

このお話は、蘇我入鹿が、舒明天皇逝去の後に即位した皇極天皇に近づき、蘇我氏に有利なように政局を進め、権力の座に着こうとするが、結局は、蘇我氏の横暴ぶりに危機感を抱いた中臣鎌足らに乙巳の変で暗殺されてしまうというという内容。

日本の古代史は、人名が難しいので人物を整理するのに一苦労なんだけど、こうやって当時の様子を小説で知るのは教科書で習うよりも全然おもしろい~。学校で習った記憶はさっぱり消えているので、勉強し直したカンジ(笑) 学生の頃は日本史に全く興味がなかったんだけど、日本史の面白さを再認識しております。