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2011/06/16

黒岩重吾『落日の王子』

私が好んで読む本はやっぱり歴史関係の本が多い。小説より随筆とかノンフィクション、大学の歴史学の先生が書いたような本が好き。でも、歴史小説はたまに手にすることがある。好きな時代は古代! 古代って、残されたわずかな史料から歴史を再構築するしかないから、いろいろ想像力が働いていて面白いのです。

このお話は、蘇我入鹿が、舒明天皇逝去の後に即位した皇極天皇に近づき、蘇我氏に有利なように政局を進め、権力の座に着こうとするが、結局は、蘇我氏の横暴ぶりに危機感を抱いた中臣鎌足らに乙巳の変で暗殺されてしまうというという内容。

日本の古代史は、人名が難しいので人物を整理するのに一苦労なんだけど、こうやって当時の様子を小説で知るのは教科書で習うよりも全然おもしろい~。学校で習った記憶はさっぱり消えているので、勉強し直したカンジ(笑) 学生の頃は日本史に全く興味がなかったんだけど、日本史の面白さを再認識しております。

2009/07/03

『面白南極料理人』西村淳

夫が成田空港の売店で見つけてきました。

著者は、南極観測隊に食料部門の担当として参加したらしいのだが、コックとかシェフじゃなくても調理担当で参加できるのが不思議~ 本当の職業はは海上保安官なのに。それはさておき、この間、キャンプに行ったとき、食料を準備するのが大変だった。たった3日間なのに、すべてのメニューを考え、過不足なく買い揃え、カバンに詰め、という作業は、慣れないせいもあって大変だった。それが、1年間南極に滞在するための食料を用意するのは本当に大変だろうと思いました。

食べ物の話とおもいきや、極地で少しでも楽しく過ごそうとしている観測隊のみなさまの奮闘振りに心打たれました。8月に映画が公開されるそうです。

『カナダ・エスキモー』本多勝一

著者が1960年代に北極圏のエスキモー部落の村を訪れ、エスキモーの人たちと一緒に生活し、カリブー狩りやセイウチ狩りに行った様子、雪の家を作った様子が書かれています。エスキモーの人々が、アザラシやカリブーの肉を生で食べることは有名ですが、食べ物がほぼ生肉しかないことは驚きでした・・・(今では少し変わってきていると思いますが) 

探検モノ、特に寒い地方を扱った本が好きで、たまにこういうのを読みます。
暑い夏に、寒い地方の本を読むと、涼しくなったような気がします(笑)~

『[劇画]天皇陛下』椿聖悟

近所の大学の図書館に、日本語の本がおいてあることを発見! これでしばらく楽しむことができます!!

題名が『劇画オバQ』みたいでおもしろかったので、借りてみました。内容的には、昭和天皇にかかわる通史。二・二十六事件の場面があり、去年だったか、とある週刊誌のグラビア記事で、二・二十六事件の事件現場の写真が掲載されていたことを思い出しました。血まみれで倒れる閣僚・・・・・ 私が以前通っていた某ドイツ語の語学学校のそばに、「高橋是清記念公園」がありますが、そこって高橋是清が暗殺された自宅跡なのではないかと思います。

『小さな塵の大きな不思議』ハナ・ホームズ

たまにいく日系スーパーに隣接して紀伊國屋(本屋)があり、そこで、本のセールをやっていたので、つい、買ってしまいました。(本のセールって珍しいですよね) 帯に、「花粉、アリの脚、ハウスダスト、化学物質・・・・」とあったので、ハウスダストアレルギーのある私は、アレルギーを回避する方法について書いてあったらいいなと思ったのです。(もちろん、そんな方法についてはかかれていなかったのですが(笑))

アロマキャンドルを使うと煤が大量に出ているとか、ベビーパウダーを使うと卵巣癌にかかりやすくなるとか、フライパンを使って肉を焼くと空気中の微粒子の量が400倍になっているとか、怖いことがたくさん書いてありました。また、慢性鼻炎は、都市の近代生活で、私たちが普段やっていることに原因がある、とありました。それはいったい何なのか、書いてなかったのでとても気になります。

2007/11/17

矢川澄子『おにいちゃん 回想の澁澤龍彦』

澁澤龍彦は、高校生のころよく読んでおりました。
彼と結婚していた方の回想録です。

矢川澄子さんの文章はかなの多い、美しい文章でした。
澁澤への想いがまだ、かなり残っていることが、文章から感じ取れ、
読んでいてせつなくなりました。

2007/10/06

永井荷風『日和下駄』

今は江戸の面影ってほとんどないけど、まだ、荷風の生きていた時代は
江戸の名残があって、面白かったに違いない。

私は、もし、自分の家を買うなら、「武家屋敷のあったところ」と決めていて、
マンションだけど夢が叶いました。
(でも江戸の面影はまったくありません・・・・)

ジョン・オシエー『音楽と病 病歴にみる大作曲家の姿』

作曲家はいろいろな病気に悩まされた、と一般的に思われているのではないだろうか。
ベートーベンは耳が聞こえなくなり、モーツァルトは若くして亡くなり、
シューマンは精神病を患い・・・・・・・

「才能には苦難がつきものなのね、みんなどんな苦労をしているのかしら?」 と思って
読んでみた。

なぜか、音楽家のカルテはよく保存されている(研究もされている)ようで、
いろいろ音楽家の病歴が紹介されてた。
当時は、医学が発達していなかったので、きちんとした
治療法が確立していなかったんんじゃないか、というのが感想。

でも、作曲家って、生きているときはお金がなくて、みんな貧乏で、生活は悲惨そうです・・・
あんなに美しい音楽を生み出しているのに!

末延芳春『荷風のあめりか』

すこし前に、大学時代の友人と都電荒川線にのった。
始発の早稲田から、終点の三ノ輪まで。
途中下車しながら、巣鴨の地蔵通り商店街(だっけ?)を歩いたり、
荒川べりで休んだり。
今までほとんど行ったことのない地域で、知らなかった東京を観てきました。

そこで、フト、東京に興味をもち、東京古地図などを眺めていた。
「古い時代の東京といえば、永井荷風が何か書いていなかったっけ」と
思い立ち、荷風について書いた本を読んでみた。

永井荷風と言えば、フランスのイメージが強いけど、実際は、フランスより
アメリカにいた時期の方が長いらしい。

2007/06/15

アーサー・M・アーベル『我、汝に為すべきことを教えん』

人間には生まれもった才能があると思う。
歌がうまいとか、絵が上手とか、話がおもしろいとか、足が速いとか。

この本は、「作曲家が曲を作るときに、神から霊感を受けて作曲をする」ということを
インタビューで何人かの作曲家からきいている。
インタビューされているのは、ブラームス、R・シュトラウス、プッチーニなど。

つまり、作曲には才能が必要ってことみたい。
音楽って、そうだよね、何よりも大切なのは才能。
いくら努力したってできないものはできない。
あ~、才能のある人がうらやましいっ。

マツコ・デラックス『アタシがマツコ・デラックス』

GWのある日、昼間のワイドショーを久しぶりに見ていると、
TVの画面に、見たことのない人がいる。
まず、とても太っている。
首はない、デブそのもの。体全体が円い。石ちゃんより太っている。
で、化粧が濃い。 でも、女? にしては太りすぎ。
喋る声は、オトコ! 

それが、マツコ・デラックスだった。

2007/06/14

奥野修司『心にナイフをしのばせて』

犯罪被害者の家族のおはなしです。

高校生の息子が同級生に殺されました。
その後家族は、どのような人生を送ったのか追跡しています。
その事件が起きたのは1963年。

被害者の家族は、その日から人生が変わってしまいました。
でも、犯人は、少年院を出た後、普通の、いや、人並み以上の人生を送っていたのです。
少年法って何を守っているのかを考えさせられました。

(最近では少年法は、一般に知られているより厳罰化しているようです)

『ハトシェプスト』山岸涼子(自選作品集)

山岸涼子といえば、『日出処の天子』だけど、エジプトものもかいていました。

山岸涼子『わたしの人形は良い人形』(自選作品集)

地元の図書館で見つけました。
山岸涼子の作品には、ファンタジー・バレエ・心霊・幼児性愛・歴史もの・・・
などいろいろなジャンルがありますが、これは心霊。
この中に収録されている、「汐の声」はかなり怖い・・・・
今まで読んだ心霊ものの漫画の中で一番怖いと思いました。
(稲川淳次?を除く)

竹宮恵子『疾風のまつりごと一』

竹宮恵子は一番好きな漫画家。
小学生の頃、『地球へ』を読んだのがきっかけかな。
そのほかには『ポーの一族』『風と木の詩』『イズァローン伝説』がお気に入り。
この話は、『ポーの一族』に似ているかな。
彼女の作品は、内容もさることながら、絵がすきなのです。